福岡国税局データから見る、これから注意したい所得税・消費税
「毎年きちんと確定申告しているから大丈夫」
そう思っている方ほど、最近の税務調査の動きを知っておくことが大切です。
福岡国税局が公表した令和6事務年度の資料を見ると、
税務署のチェックは、以前よりも身近で現実的なものになっています。
税務調査は“効率重視”の時代へ
最近の大きな特徴は、税務調査が次のように変わってきている点です。
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AIを使って申告内容を分析
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「確認が必要そうな人」を絞って調査
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調査件数は 38,620件(過去最高水準)
➡ 偶然選ばれるのではなく、申告内容や取引の特徴から選ばれる時代になっています。
電話や文書での「簡易な接触」が増えています
特に増えているのが、いわゆる「簡易な接触」です。
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税務署から突然、電話や文書で連絡
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申告内容について説明を求められる
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内容次第で修正申告や追加納税へ
「調査じゃないから安心」と思いがちですが、実際には追徴税につながるケースも少なくありません。
今後、特に注意したいポイント① 無申告・申告漏れ
無申告や申告漏れは、今も重点的に調査されています。
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所得税の無申告 1件あたり追徴税額:約 340万円
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消費税の無申告 1件あたり追徴税額:約 290万円(過去最高水準)
➡「少額だから」「忙しかったから」は通用せず、あとから大きな負担になる可能性があります。
今後、特に注意したいポイント② 副業・ネット収入
次のような収入は、申告漏れが多い分野です。
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配達業・業務委託
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ネット通販・フリマアプリ
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アフィリエイト・広告収入
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デジタルコンテンツ販売
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暗号資産(仮想通貨)の売却益
➡「副業だから」「会社員だから関係ない」という考えは危険です。
今後、特に注意したいポイント③ 海外取引・海外資産
海外に関係する取引も、しっかり見られています。
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海外証券・海外不動産
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国外送金
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海外口座
情報交換制度により、税務署が把握できる仕組みは整っています。
消費税の還付申告も要注意
消費税の還付申告は、特に厳しくチェックされています。
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書類不備や内容に疑問がある
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還付が一時ストップ
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実地調査に進むケースも
➡「戻ってくるはずのお金」が、すぐに戻らないこともある点に注意が必要です。
まとめ:最大の節税は「正しく申告すること」
最近の調査事績から分かるのは、
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税務署は「件数より中身」を重視
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データとAIを前提に調査
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「知らなかった」は理由にならない
という現実です。
節税とは、無理に税金を減らすことではありません。
正しく申告し、余計な追徴税を払わないことが、一番の安心につながります。
少しでも不安がある場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
確定申告が間もなく始まりますので、お気軽にご相談ください。本年もよろしくお願いいたします。








