経済産業省の推計では、2040年に向けて事務職の余剰とAI活用人材の不足が示されています。経営者が今から取り組みたいAI活用の基本を、わかりやすく解説します。
経済産業省「2040年の就業構造推計(改訂版)について」https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shin_kijiku/pdf/030_s02_00.pdf
最終更新日2026年5月16日
「AIはまだ先の話」そう感じている経営者の方も多いかもしれません。
しかし、働き方の変化はすでに始まっています。
経済産業省が2026年3月に公表した推計では、2040年に向けて、事務職では余剰が生じる一方で、AIやロボットを活用できる人材は不足する可能性が示されています。
これは、単に「人の仕事がなくなる」という話ではありません。
これからの企業経営では、AIを使って仕事を進められるかどうかが、競争力の差になりやすいということです。
目次
- 経産省推計が示す働き方の変化
- 経営者が今AI活用を考えるべき理由
- まず始めたいAI活用の基本習慣
- よくある疑問
- ケーススタディ
- 今日からのアクションプラン
1. 経産省推計が示す働き方の変化
AIの進展により、事務型スキルを中心とした業務の代替率が高まり、事務職で約440万人の余剰が生じる可能性が紹介されています。
一方で不足が見込まれるのが、AI・ロボットを活用できる人材です。
2040年には大きな人材不足が生じる可能性があり、企業にとっては、「人を採ること」だけでなく、今いる社員がAIを使えるようになることも重要な経営課題になります。
2. 経営者が今AI活用を考えるべき理由
AI活用は、大企業だけのものではありません。
中小企業でも、日常業務の中で活用できる場面は増えています。
たとえば、
- メール文の下書き
- 会議内容の整理
- 調べものの補助
- 社内資料のたたき台作成
こうした業務は、AIを使うことで時間短縮が期待できます。
経営者にとって大切なのは、社員一人ひとりの作業時間を少しずつ減らし、本来力を入れるべき仕事に時間を振り向けることです。
3. まず始めたいAI活用の基本習慣
AIを使いこなすために、最初から難しい知識は必要ありません。
まずは「毎日の業務で小さく試す」ことが大切です。
具体例
- 情報収集をAIに手伝わせる
- 文章の下書きを作らせる
- 議事録の要点を整理させる
こうした使い方に慣れると、社員の生産性が少しずつ高まり、結果として会社全体のスピードにも差が出てきます。
4. よくある疑問
Q. AIを導入すると、事務職は不要になりますか?
一概にはいえません。
むしろ、事務職の役割が変わると考える方が自然です。
入力や整理のような定型業務はAIが支援し、人は確認・判断・調整に力を注ぐ形が広がる可能性があります。
Q. 何から始めればよいですか?
まずは、「毎週くり返している作業」を1つ選んでみてください。
そこにAIを使えないか考えることが、最初の一歩です。
5. ケーススタディ
会議後の事務作業を見直した場合
ある会社では、会議後の内容整理に時間がかかっていました。
そこで、
- 会議メモをAIで要約
- 担当者が内容を確認
- 社内共有用に整える
という流れに変更。
その結果、
- 議事録作成の負担が軽くなる
- 共有までの時間が短くなる
- 担当者が本来業務に集中しやすくなる
といった効果が期待できます。
大切なのは、
AI任せにせず、人が最終確認することです。
6. 今日からのアクションプラン
経営者が今できることは、次の5つです。
- 社内の定型業務を洗い出す
- AIで補助できそうな作業を選ぶ
- 小さな業務から試す
- 使い方を社内で共有する
- 効果と課題を確認する
2040年はまだ先です。
しかし、AIを使う経験は、今から積み上げるものです。
まとめ
経産省の推計が示しているのは、単純な事務作業だけに頼る時代から、AIを使って価値を生み出す時代への変化です。
今すぐ大きな設備投資をする必要はありません。
まずは、身近な業務でAIを1つ試してみる。
その積み重ねが、将来の人手不足対策や競争力の強化につながっていきます。
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